JR余市駅。その改札口のすぐ横に、余市町観光物産センター「エルラプラザ」のお店があります。
ここは余市観光協会オンラインショップの実店舗。ご注文頂いた商品は、ここからスタッフの手により丁寧に梱包され、発送されています。
今回は、エルラプラザのスタッフのお話。それぞれのお勧め商品から、お店やお客様への想いまで。お店とお客様を大切に思うスタッフの、今の想いと声をお届けします。
個性豊かなメンバー
エルラプラザには、店長の白銀美香さんを始め、4人のエルラ担当スタッフと、他店舗の担当スタッフがいます。普段は和気あいあい、忙しい時はテキパキと。個性豊かなメンバーが、日々活き活きと働いています。
取材に応じてくれた6名の皆さんに話を伺い、お勧め商品を教えてもらいました。
店長の白銀美香さんのお勧めは「にしんの余市干し」。
「味が美味しくて、いつも一袋いっちゃいます。お値段がお手頃なところもお勧めです。」
白銀さんは平成8年のオープンスタッフとして入社。以来ずっとエルラプラザの担当としてキャリアを積み、店長として、他店舗も含めた全体統括を担当しています。
「以前はスコットランドのイースト・ダンバートンシャイア市と姉妹都市になっていて、そこから輸入したものを並べたりしていました。昔と今とでは置いている商品が全然違って、その変化がすさまじいですね。」
続いて、雨宮悟史さん。普段は宇宙記念館ミュージアムショップの店長として勤務していますが、店舗のレイアウト変更時など、得意のDIYの技術を生かして改装に大活躍。その腕前はみんなに「雨宮工務店」と呼ばれるほどで、エルラプラザ正面の黒板も雨宮さんが設置してくれました。
そんな雨宮さんのお勧めは、「りんごたっぷりっ娘」。りんごを沢山使った万能調味料で、焼き肉のたれとして全国にファンも多い人気商品です。
「肉好きには溜まらない味!美味しいですよ。」
森美加子さんは、得意のイラストやポップ文字の作成の技術を生かし、店舗の黒板やお店のご案内、商品POPを手描きしています。
森さんのお勧めはJAよいちの「りんごのほっぺ」をシードルにした、「アップルチークシードル」。
「爽やかな香りで甘すぎず辛すぎず、和食と洋食両方に合う美味しいシードルです。お正月に飲んだ時、美味しくて感動しました。」
クラフトが得意な奈良瑛里さんのお勧めは、余市ファームの「生きくらげ」。
店頭でも人気の生きくらげ
「生なので、すぐ使えて美味しいところがお勧めです。人気商品ですぐに売り切れてしまいます。テレビ取材を受けた時に私がご案内したこともあり、思い出に残っている商品です。」
岡本富士子さんと内堀一枝さんは手先のみのご出演。
「焦がしバターのワッフルクッキーは余市のキャラクターのソーラン武士!!くんと、余市の風景が載っています。旅のおともに、お土産にお勧めです。」と岡本さん。
お土産に人気の焦がしバターのワッフルクッキー
「あんこうスティックがおすすめ。少し炙ると美味しいですよ。味がいい!」と内堀さん。
北海道産あんこうを使用したあんこうスティック。
おやつとしても人気
エルラの由来のとおりの場に
白銀さんに、これまでお店で過ごして印象に残っていることを尋ねました。
「仙台からのお客様で、1年に2回くらい、決まったコースを巡りながら訪れてくださるお客様がいらっしゃるんです。スタッフのみんなと写真をとったり、仲間を引き連れて、『余市がいいところだから行くぞ!』と来てくださって。毎年年賀状も頂いているんです。
コロナになってからは見えなくなっているのですが、お元気で、また来てくださることを願っています。駅は刹那的なお客様が多いイメージですが、ここはそういう、再び余市に来てくださるお客様が多いんです。」
エルラプラザの「エルラ」とは、この施設が作られた当時の1996年、町内の旭中学校3年生の男子生徒が英語の4つの頭文字 E L R A を組み合わせて作った造語です。
E ncounter(人々が出会う) L eave(人々が旅立つ)
R eturn A gain(旅立った人々が再び故郷へ帰ってくる)
人々が出会いそして旅立っていく。時が流れ、故郷の余市を懐かしみ、再びこの余市に戻ってくる。そんな町の中心である。という意味が込められています。
「エルラの名前自体が「人の集まるところ」という意味です。お店には色んなお客様がいらして、毎年帰ってきてくださる方もいらっしゃる。今まさにエルラはそういう場所になっていますし、私たちは日々誠意を持って、コツコツやっていくだけです。苦情を頂かないように。丁寧に。色んなお客様がいらっしゃるので。」と白銀さんは静かに話します。
「たとえばアップルパイを美味しく食べて頂けるように心を込めて焼く、とかね。」と森さん。
美味しく食べて頂けますようにと願いを込めて焼くアップルパイ
店舗でも人気の名物商品
「みんなに助けられてます。一人でなんてなんにもできないから」そう言って白銀さんは笑顔で仲間を眺めました。
お客様を思い、日々丁寧に。
余市の玄関口でお客様を迎える、エルラプラザの日常です。
余市町観光物産センター エルラプラザ
JR余市駅隣接
9:00~18:00
夏季無休
冬季毎週月曜、年末年始 休
0135-22-1515
撮影・文 田口りえ