ここは子供たちの夢の森
余市には個性豊かなワイナリーが多数あり、それぞれに物語があります。
今回ご紹介するのはワイナリー夢の森。物語は、子供たちの夢の滴(しずく)と森の滴、育む人の想いが出会い始まりました。
夢の森は、子供たちの心と夢が大きく豊かに広がるようにと願いを込め、幼稚園の教育の場として2016年にスタートしたファーム&ワイナリーです。
2021年からはワインぶどうの収穫ボランティアの受け入れも開始。親子連れも歓迎のワイナリーには、明るくおおらかな空気が流れています。
「子供たちが笑って収穫したワインは、色がキラキラしてきれいだしとっても美味しいんだよ。」
オーナーで夢の森幼稚園 理事長でもある大下聡さんは、収穫する子供達の姿に目を細めながらお話をして下さいました。幼稚園では園児たちが収穫したぶどうをワインにし、卒園時にプレゼントするそうです。
収穫ボランティアに醸造工程の説明をする大下社長
「自然や土に触れることで、子供たちの心は豊かになる。この風景、きれいでしょ?大きくなった時、ここでの体験は、なんか楽しかったとか、自然って余市ってきれいだな、いいところだったなとか、自分の原点となって残ると思うんだよね。そしてやっぱりここがいいと余市に帰ってきたり、豊かな心で生きていったり。そういう豊かさの循環が大事なんだと思う。」
原点教育。豊かさの循環。
ワイナリーでの時間が、子供たちのきらきらした笑顔と心を育む。耀きが余市の土地と人に満ちるように。その優しい願いが満ちるぶどう畑から生まれるワインは、いずれも瑞々しくフルーティな味わい。
夢ワインというネーミングとコンセプトに惹かれ手に取るお客様も多くいらっしゃいます。
「子供の頃の原体験が大切なんだよ。きらきらした思いが循環すると余市もきらきら輝くと思う。回りの人も、余市の土地も輝いていてほしいし、自分もきらきらしていたいよ。」澄んだ青空とワイン畑をバックに笑う大下さんの笑顔は、優しい秋の太陽のように輝いていました。