TOP » 参加農園向けマニュアル
~ 目 次 ~
■援農ボランティアとは
■受入れのメリット
■受入れの心構え
■ボランティアを募集する方法
■受入れが決まったら(準備から当日までの流れ)
■安全対策
■体験談
“ 参 加 希 望 者 の 声 ”
・土に触れたり、太陽の下で身体を動かしたりして心身ともにリフレッュしたい
・食べ物が生産される現場や農業そのものに興味がある
・都会のライフスタイルに疑問を感じ、田舎の暮らしに憧れている
・将来、農的な暮らしや新規就農を希望している
・農業技術や経営、農家の生活を知りたい
・新鮮な野菜や果物などの作物、情報を手に入れたい
・人の役に立ちたい。農家の支援がしたい
彼らを単純な無償労働者ととらえるのは誤解のもとで、ボランティアの動機は
様々です。お互いに満足な成果を得るために、申し込みの際に何を期待している
のか聞いておくとよいでしょう。
・人件費をかけずに、農作業を進めら
れます。
・生産現場を知ってもらい、農園のフ
ァンになってもらうことで、農業の
理解者やよい消費者を育てることに
なります。
・都会から来る人、若い人との交流を
通じて刺激や気晴らしになったり、
新しい情報を得たりする機会になり
ます。
■受入れの心得
動機が何であれ、一生懸命丁寧に働く方もいれば、もともと不器用だったり、
体力がなかったりして、作業がスムーズに進まない方もいます。観光農園や体験
ツアーの延長のイメージで来る方もいるでしょう。
受入れ側は、最初はできるだけ単純で、失敗のない作業を与え、ペースや
クオリティが期待以下でもそれなりに成果を喜べるようにします。
また作業のやり方だけでなく、何のためにする作業なのか目的をしっかり伝
え、仕事の途中で迷わないように目安を図示したり、経験者と一緒に組んで働い
てもらうなどの工夫をします。
もっとも、過度にお客様扱いしたり、喜ばせてあげようと気を使いすぎると、
気疲れして本末転倒ということになりかねません。あくまでも農家がしてほしい
作業をしていただき、共に成果をあげることが大事です。
あまりに態度が悪かったり、作業に支障が出るときは、お断りすることもある
かもしれません。くれぐれも、恨みにもたれて、後日SNSで悪口を発信されたり
しないよう、丁寧にお断りしましょう。
ボランティアは自分の作業の成果と、感謝されていることを実感するとやりが
いを覚え、意欲も沸いて、継続につながります。
ボランティアとの関係性を築き、モチベーションをあげるためにも、慣れるま
では面倒でもゆっくり説明したり、休憩の時にはできるだけ会話をするなどのコ
ミュニケーションを心がけてください。
相手のことがわかると指示もしやすいし、彼らも自分の作業に自信を持てると仕事もはかどります。
休憩時間に畑でとれたものや手作りのものが出たりすると喜ばれます。作物の
美味しさを知り、感謝の気持ちから「もっと頑張ろう」という気にもなります。
あまり時間やお金をかけすぎるのは禁物ですが、無理ない範囲で。
①余市観光協会に「チアーズを使用
してボランティア募集したい」と連
絡してください。
info@yoichi-kankoukyoukai.com
Tel:0135-22-4115
↓
②観光協会の担当者が伺ってシステ
ムを説明します。
③E-mail等でボランティア募集情報
を観光協会に伝えてください。
→項目⑧を参照
(LINE公式では一度に記入できる文
字数は500文字までです。配信数が
増えると、LINEに支払う金額も高く
なるので、出来るだけ簡潔にお願い
します。)
④チアーズに登録している人たちに
向けてボランティア募集情報を配信
します。
⑤ボランティア希望者からE-mailで
直接、質問や問い合わせの連絡が入
ります。ここからは直接対応してい
ただきます。
項目⑧を参考に、ボランティア
希望者からの質問に答えてくださ
い。この時点でなるべくお互いの希
望や条件をすり合わせて、マッチン
グの不具合が起きないようにするこ
とが大切です。
⑥ボランティア希望者が定員に達し
た場合は、すぐに余市観光協会に知
らせてください。
⑦天候や何らかの都合で予定してい
た日にボランティア受入が出来なく
なった場合は、直接ボランティア希
望者に連絡してください。
⑧募集に当たって
・氏名、連絡先、希望日時、動機など
基本情報を記載する申込フォームを
用意しておくと便利です。
・栽培している作物の種類や作業の内
容、その他景色がきれいである、就
農のストーリーや農業技術のこだわ
りなど、少しでも農園の特徴に触れ
た紹介があると魅力的に感じます。
・日程は雨天決行なのか、雨天中止で
あれば、連絡の時間と方法の確認も
含めて伝えてください。
・短時間労働だと効率が悪いので一日
単位という農家が一般的ですが、午
前のみ、午後のみOKとすると、参
加幅が増えます。
・持ち物:農家側で提供できるものと
持参してほしいものを具体的にお伝
えください。持ち物のリストを作っ
て渡してあげるといいでしょう。
・送迎の有無。自力で来てもらう場合
は、公共交通機関の情報など。
・昼食の有無。支給するときはアレル
ギー対策の有無、持参してもらうと
きは、冷蔵庫や電子レンジがあるか
など詳しく伝えてあげると親切で
す。
・報酬はありませんが、農産物やワイ
ンをお土産に渡したり、宿泊滞在費
や食事などを補助する多少の活動経
費を支払う場合は、それらの情報も
あると魅力になります。
・受入れが決まった時に、持ち物や交
情報など含めて簡単な説明書に加え
て、移動中の怪我や作業中の物損、
貴重品の管理などは自己責任である
ことを記した誓約書を準備しておく
といいでしょう。
~ 準 備 ~
・日照や雨に当たらず座って休める場所、トイレや着替える場所の確保。
・屋外にタープを張ったり、納屋の一部に簡易なテーブルや椅子を用意
してあげたりして、できるだけ快適に過ごせるように配慮します。
・貴重品は自己責任であることを伝え、自宅を使ってもらう場合も、
トラブルのないように気を付けてください。
~ 当 日 ~
最初は作業が迷ったときに質問できるように、農家本人がいなくても誰か慣れ
ている人、作業の上手な人が近くにいるように配慮します。離れて一人で働か
ざるを得ないときは、時々様子を見に行ったり、電話で連絡できるようにしたり
適宜休憩をとってください。水分補給したり、身体を休めるだけでなく、作業
に不安がないか確認するチャンスに。
可能ならいくつの作業の中から自分でやることを選べるとよいでしょう。自分
で選ぶことで積極性が上がります。
説明は詳しくても、具体的な作業の指示はシンプルに。たくさんの情報がある
と混乱して間違いのもとです。正解や手本を確認できるように、文字や絵・写
真、見本があると尚よいです。
刃物など道具類は自分で管理し、元の場所に戻すように最初にしっかり伝えま
「助かった」「ありがとう」と具体的に感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
継続して参加していただくために、最後に15分でいいので振り返りや交流の時間
を持つとよいですね。
農園や作業中に撮影した写真をSNSで発信していいかについては、お互いに了
解を得ておきましょう。
・日射病や熱射病を防ぐようにこまめに休憩、水分補給をしましょう。
・刈り払い機などの電動の機械は、大怪我の怖れがあるので、使用させないの
が原則です。本人が経験があってぜひ使いたいという時は、自己責任である
ことを十分理解してもらってから、使用してもらうにしましょう。
・怪我やトラブルが起こったときは初動対策が肝要です。
また未然に防ぐために、問題や不安を感じたときは、周囲の人に様子を聞い
たり、本人と事前に話し合うことが大切です。
・保険はボランティア自身が入るのが原則ですが、万一の盗難や紛失、機械の
破損、食中毒、他人に怪我をさせたときなど農家に過失がある際でも適応さ
れる保険に入っておくことをお薦めします。
https://justincase.jp/accident/important-information.html
リンク先:justincace〈保険期間短縮型普通傷害保険の重要事項説明書〉
■ 体験談(受入れ農家)
●単純な作業が続くと飽きて他のことをやりたいと言われた。
→モチベーションを維持するために、可能なら午前と午後で作業を変えるのが
理想的ですが、なかなかそうもいきません。単純な作業でも重要であること、
この作業をするのとしないのでどう違うかなど、作業の意義を理解してもらう
ことが重要です。またボランティアがいなかったら、いつもは1人で1週間
かけてやっている、今回はとても助かったなど、自分が役に立っていることが
わかるように声をかけましょう。
●お喋りが盛り上がって作業の手が止まる。
→お喋りしながら仕事がはかどれば結構ですが、作業が進まないのは困ります。
一列ずつ競わせるような形態で作業したり、お喋りの間に他の人を挟むような
配置にしたり工夫します。
●食事の準備に困る
→仕出し屋などでお弁当を手配することが多いようです。持参していただく場合
でも、お味噌汁や漬物、果物だけでも手作り品を加えてあげると喜ばれます。
毎日同じ弁当だとさすがに飽きるので、時々サンドウィッチや麺類にするなど
内容を変えてあげたいです。