江戸時代に遡る、ニシン漁で栄えた町の賑わい。

江戸時代末期から明治・大正時代にかけて、北海道沿岸には「群来(くき)」と呼ばれるニシンの大群が押し寄せ、余市の海もニシン漁で大いに賑わいました。ニシン漁で財を成した網元は番屋を建て、そこにはヤン衆たちの歌や掛け声が響いていたとか。現存する番屋では、かつので栄華の跡を見る事ができます。

新鮮な魚介を活かした余市の水産加工品

 余市には、豊富な海の幸を利用した食品加工業の歴史があります。身欠ニシンやサケトバなどの燻製、」いくらの醤油漬けやたらこ、イカの塩辛、沖漬、すり身・かまぼこなど余市町前浜さんをはじめ、新鮮な魚介を活かした味わいが豊富。水産加工業者が手間暇かけて作り上げた、余市ならではの名物の味わいは、ごはんのお供に、お酒の肴にぴったりです。

ニシン漁の記憶を今に伝える、 歴史スポット。

国指定史跡重要文化財

旧下ヨイチ運上家

運上家は和人による蝦夷地経営の拠点として、アイヌとの交易を行うために設けられた施設。北海道に現存する唯一の建造物です。

[住所]北海道余市郡余市町入舟町10
[電話]0135-23-5915

国指定史跡

旧余市福原漁場

江戸時代末期から定住し、ニシン漁を行っていた網元・福原家の番屋。広い敷地内を散策すると、かつての繁栄ぶりがうかがえます。

[住所]北海道余市郡余市町浜中町150
[電話]0135-22-5600

よいち水産博物館

よいち水産博物館は北海道百年地域記念事業の一環として建設され、昭和44年にオープンしました。地域の基礎をつくったニシン漁などの漁労具や生活用品など、郷土資料を中心に展示しています。

[住所]北海道余市郡余市町入舟町21
[電話]0135-22-6187

ニシン漁の活気を継ぐ、「ソーラン節」が町に響く。

北海道を代表する民謡「ソーラン節」は、ニシン漁で雇われたヤン衆たちに唄われた仕事唄。余市はソーラン節発祥の地であり、その碑がローソク岩近くの浜辺に建立されています。毎年7月に行われる「北海ソーラン祭り」では、ソーラン踊りオン・パレードが町を練り歩き、活気あふれる踊り手たちが、夏を熱く盛り上げます。